こんにちは。今日はみんなのシンガポール出産体験談の第3弾!ご自宅で4人目のお子さんを水中出産されたシンガポール幼児教育専門家 川口由佳子さんに出産レポをお寄せいただきました。
由佳子さんは1人目の出産を機に自然な出産のあり方や妊娠中の自分の心身を整えることを学ばれて、”自分の体を信じたお産”ができる環境を整えられていました。
これから出産される方は「主体的なお産」の参考にしてみてください。
川口由佳子さんのプロフィール
“良いお産”だった1人目の出産
最初の出産は病院を選び、産まれた時、“良いお産”だったと感じました。
それは今も変わりません。 本当は水中出産を希望していたのに、結局、会陰切開ありの普通分娩をベッドの上ではなく、分娩用椅子を使って行いました。
水中出産ができなかった理由は、破水した時に羊水に胎便が混じっていたから。 そして会陰切開は先生の提案でした。
「少し切れば、赤ちゃん早く出てくるよ」
あの時の私は「会陰切開しない」と言える知識と勇気を持っていなかったと振り返って感じました。
第一子の時は、妊娠中も、お産の時も、産後も、「分からないこと」だらけで。
その“知らなさ”が、出産後の私をずっとモヤモヤさせていました。
バースプランには「医学的に必要でない限り、会陰切開は望まない」と書いていたのに…
あの時は本当に必要だったのかな? 私の感覚では「必要なかった」と感じました。
病院という場所自体も、赤ちゃんにも私にも一番いい環境じゃないと感じていました。
完全に「患者」としてそこにいる感覚。 この感覚を私は味わいたいのか? 「もっと自分らしく、自分の力を最大限に発揮したお産できたはず」そう感じたんです。
そこから私の探求が始まって、 お医者さんと助産師さんがサポートしてくれる“自宅出産”に辿りつきました。
自宅出産との出会い
自宅出産にベクトルが向いてからは沢山のことを学び知りました。
病院でなぜ必要のない医療介入が多いのかを知り、妊娠中の栄養やセルフケア、体を整えることの大事さも学びました。
陣痛の仕組みを理解して、 「自分の体はちゃんと産む力を持っている」って確信できたのは、学んだから。
先生、助産師、場所選びが出産の状況を大きく影響することを実感しました。
そのおかげで、家族と過去2回の素晴らしい自宅出産を経験できました。
家族みんながこの方法が私達にとって最高の出産方法だと感じた経験でした。
そして今回も、同じように特別な体験になりました。
4人目の出産
今回は今まで以上に体を整えて、赤ちゃんが一番いい姿勢で生まれてこれるように準備しました。
妊娠期間はリラックスして、無理せず、でもエネルギッシュに動きながら楽しみました。
これまで3回の出産は39週で夜に始まっていたので、今回もそうかもしれないと、皆んなでドキドキしていましたが、予定日を過ぎても何もなし。
「あと2日で満月だから、その日かも」なんて思っていたら、 その通り!
朝9時に陣痛スタート。しかもシンガポールのナショナルデー!
「もしかしてナショナルデーベイビー!?」とワクワク。
12時には陣痛が強くなって5分間隔になったので、サポートチームを呼びました。
私はシャワーを浴びたりランチを食べたり、家族はプールを準備したり、着々と準備が進んだところ、
1時半には陣痛がさらに強くなってきて、プールに入ることに。
合間には、家族5人での最後の記念写真を撮ったりしていました。
子どもたちはというと、
・私が陣痛をのがす姿を見たり
・ココナッツウォーターを差し出したり(自分たちでも飲んだり!)
・プール横のベッドで本を読んでくつろいだり
「赤ちゃんは何時に生まれるかな?2:22かも?」なんて予想したりして、みんなで楽しみました!
2:22頃、陣痛はフィナーレを迎える感じで、「アーー、ウーー、オーー」と声を出しながら、ゆっくり呼吸して身体と繋がり、2:30を少し過ぎた頃、破水。
すぐに赤ちゃんの頭が出てきて、体をゆっくり回しながら産道を進んでいき、産まれた赤ちゃんを自分で取り上げました
「やったーーー!女の子!!!」
我が家は性別は産まれてきてからのお楽しみだったので、すごい盛り上がりを見せました。
ホッとしたのと同時に、赤ちゃんが出てくる一つひとつの動きを自分で感じられたことに感動。
前回の出産同様、会陰は今回も全く裂けませんでした!
出産後は子どもたちと胎盤やへその緒を観察するのが恒例です。
今回も少し胎盤をいただき、おいしさを味わう笑
みんなでハグして、赤ちゃんを抱っこしながら幸せいっぱいが溢れた空間に❤️
自宅出産を経験して
自宅出産を3回経験した今、自宅で家族と一緒にお産をする以外の選択は考えられません。
そこは安心で、いつもの日常があって、怖さがなく、ワクワクに満ちた場所。
子どもたちも出産のプロセス一部始終すべてを体験できる―
私から贈ることができる一生物のギフトだと感じています。
子ども達は物事をよく観察していて、そこから出てくる彼らの発言にはいつも笑わせてもらっています。
3番目の子が「赤ちゃんはいつお腹に戻るの?」「赤ちゃんのお家はどこ?」と聞いてきた時には、
ほっこりした気持ちに✨赤ちゃんは私達と一緒に居るよ。6人家族で新しい冒険の始まりです⭐️
編集後記
私は自分が妊娠している間に由佳子さんの発信を拝見して、自分のお産について考えて準備することができました。
少しでも自分もやってみたいなと思う方は由佳子さんのインスタも覗いてみてくださいね。
●この記事は個人の体験記です。
●記事の内容は2025年9月の情報で、現在と異なる場合があります。
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