シンガポール・チャイナタウンの観光スポット|昔の暮らしを体験できる「Chinatown Heritage Centre」

シンガポール観光の定番、チャイナタウン。

カラフルなショップハウスを眺めたり、寺院を巡ったり、ローカルフードを食べたり。そんなチャイナタウンの真ん中に、昔ここで暮らしていた人たちの生活を体験できる場所があります。

それが、Chinatown Heritage Centre(チャイナタウン・ヘリテージ・センター)。

場所はChinatown MRT Exit Aを出てすぐのPagoda Street。1900年代に建てられた3棟のショップハウスを使い、3フロアにわたって昔のチャイナタウンの暮らしや文化が紹介されています。

実際に行ってみておもしろかったのが、当時の暮らしを再現した空間の中を歩きながら、昔の生活を体験できること。

実際の展示の様子

細い廊下を歩いたり、小さな部屋を覗いたり、当時の生活用品を間近で見たり。一部には実際に触れて楽しめるインタラクティブな展示もあります。

実際の廊下を歩きます

昔のチャイナタウンで、人々がどんなふうに働き、暮らし、楽しんでいたのか。

建物の中を歩いていくと、その世界が少しずつ見えてきます。

目次

1階|昔の仕立屋さんへ

最初に現れるのは、昔の仕立屋を再現した空間。

ミシンが何台も並び、壁にはたくさんの糸。メジャーや作りかけの服など、仕事道具も置かれています。

仕立て屋さんの様子。ミシンを触ったり椅子に座ることができます

このフロアでは、仕立屋とその家族、弟子たちがどんな場所で働き、生活していたのかを見ることができます。

寝泊まりする場所

実はPagoda Streetは、1950年代には仕立屋や繊維店が集まる通りとして知られていました。現在はお土産屋さんが並ぶこの通りにも、かつてはこんな仕事場があったんですね。

2階|細い廊下の先に広がる、昔の暮らし

個人的に一番印象に残ったのが2階です。

階段を上がると、細い廊下の両側に小さな部屋が並んでいます。

日本の長屋みたい

頭上には洗濯物や生活用品。部屋を覗くと、寝床や食器、衣服などが置かれています。

ここでは、ショップハウスの一部を小さく区切って暮らしていた、当時の住人たちの生活を見ることができます。公式には「Living Cubicles」と呼ばれているエリアです。

実際にこの廊下を歩いてみると、

「こんなに小さな空間で暮らしていたんだ」

と、その狭さを体感できます。しかも、1部屋1人ではなく、「1部屋を労働時間が異なる複数人で借りて交代で寝泊まりしていたと」の説明も。

リキシャ引きの部屋。アヘンを吸っていた後が見れます
お医者様の部屋。家族4人でこの部屋に住んでいたとか
ブレてしまったけど、この部屋は10人で暮らしていたとか?!

さらに共同で使われていたキッチンには、鍋や蒸籠、包丁、かごなどがぎっしり。

誰かが料理をして、そのすぐ近くで別の誰かが暮らしている。

一部の鍋や調理器具を手に取ることができました

そんな当時の日常を想像できる場所でした。

どうして、こんな場所で大勢の人が暮らしていた?

ここで少しだけ、チャイナタウンの歴史を。

19世紀から20世紀にかけて、中国から多くの移民が仕事や新しい生活を求めてシンガポールへ渡ってきました。

チャイナタウンでは1840年代からショップハウスの建設が本格化し、世紀の変わり目には人口が増えて、過密な生活環境が広がっていました。Pagoda Streetにも、20世紀初頭には労働者たちの宿泊施設として使われていたショップハウスがありました。

現在、私たちが観光で目にするカラフルなショップハウス。

その建物の中には、海を渡ってシンガポールへやってきた人たちの生活があったことが、この展示を見ると実感できます。

3階|昔の人たちは、何を楽しんでいた?

さらに進むと、昔のチャイナタウンの娯楽や文化も見えてきます。

マーケットでエキゾチックアニマルを売っていた様子

インタラクティブな展示があったり、映像で当時の様子を見ることができます。

1歳の子どもも展示に興味津々

ほかにも、中国オペラや賭博など、当時の人々の娯楽や暮らしにまつわる展示があります。3階では、中国からシンガポールへ渡ってきた人々がどのように新しい土地に根を下ろしたのか、その過程で直面した困難や当時の社会についても紹介されています。

働く。

食べる。

眠る。

そして、楽しむ。

展示を順番に見ていくと、歴史上の「移民」という言葉の向こうに、ここで日々を過ごしていた人たちの姿が見えてくるようでした。

チャイナタウンを歩く前に立ち寄ってみてほしい

Chinatown Heritage Centreを見終わって外へ出ると、目の前には現在のPagoda Streetが広がっています。

お土産屋さんが並び、観光客が歩き、写真を撮っている、いつものチャイナタウン。

でも、センターの中で昔の暮らしを見たあとでは、その景色の見え方が少し変わります。

今見ているショップハウスの中で、かつて誰かがミシンを踏み、料理を作り、小さな部屋で眠り、娯楽を楽しんでいた。

今の街並みと、その場所にあった昔の暮らしがつながる。

そこが、Chinatown Heritage Centreのおもしろさだと思います。

シンガポールの歴史に詳しくなくても楽しめる場所なので、初めてシンガポールを旅行する人にもおすすめ。

チャイナタウンを訪れるなら、街を歩く前に少しだけ昔の世界を覗いてみてはいかがでしょうか。

Chinatown Heritage Centre 基本情報

Chinatown Heritage Centreは、Chinatown MRT Exit Aから徒歩約1分。Pagoda Street沿いにあります。2026年9月現在、営業時間は毎日10:00〜20:00、最終入場は19:15です。2026年10月13日はメンテナンス休館が予定されています。

館内では英語・中国語のギャラリーガイドのほか、英語または中国語のガイドツアーも用意されています。12歳未満は大人の同伴が必要です。

Chinatown Heritage Centre 公式サイト⁠

※営業時間・休館日・チケット料金などは変更される場合があります。訪問前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

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この記事を書いた人

シンガポールで駐在帯同中 第一子育児中のアラサー主婦です!

この国での妊娠・出産をきっかけに子どもとの日常を発信しています。
シンガポールで暮らす・旅する家族に役にたつ情報をまとめていきます。

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